2015年12月28日月曜日

ウイスキー of the year 2015

早いものでいよいよ年末。
広島での諸々は一旦完了し、明日から帰高します。昨年の夏以来の帰高で、テンション上がっております。が、事故などなく無事に年始に広島に戻ってこられるように浮かれすぎないように過ごしたいと思ってます。

さて、2015年を振り返ってみると、個人的にいろんなことがあった1年でした。
まず、何と言っても4月の第一子誕生。自分の人生にとって、指折りの大きな出来事となりました。息子はすくすく育っております。その息子誕生に先立ち、嫁の入院などで僕自身が瘦せおとろえて衰弱した2月。嫁の実家にてマスオ生活をさせてもらった3〜4月。息子が生まれて、なかなか予定が合わないからゴールデンウィークまで会いに行けないと言っていた高知の父母が、息子誕生後の1週間以内に突然現れたこと。息子が生まれてからの生活というのは、これまでとはまるっきり違うわけで。それがまた楽しい。日々成長していく息子。写真フォルダは鳥の写真だらけから、息子の写真だらけに。ゴールデンウィークには兄弟や姪っ子、親友なども訪れてくれて。一層、賑やかな生活になりました。

それから音楽に関しても、ホソミチコミチは活動することができなかったですが、D:KSMTでは8月に「土佐日記」「東の空が明るい」「いま、きみと三人」の3曲をオンラインリリース。初の試みとなったiTunesやAmazon、music.jpでの配信。ライブは2月に横川Apple Jam、10月にCafe&Bar Kanayama Baseさんと2回させていただきました。今年はアコギと過ごす時間が俄然増えて、相棒さんととても仲良くなってきたと感じています。

ウイスキーも今年はいろんな出会いがあった。福岡や東京での素晴らしいバーとの出会い。いままで手を出したことがなかったボトラーズものとの出会いも、どんどん広がっていく感じで楽しめています。

さて、ほかにももっともっと盛りだくさんだった充実の2015年。来る2016年は、「深める」ってことを一つのキーワードとして頑張っていきたいと思います。2015年に、新しいこととの「出会い」をたくさんいただいたわけで、それを今度は「深める」ってことで。


では、ここらへんでいよいよ、ウイスキー of the year 2015の発表に移りたいと思います。まずは、この賞の概要。ほぼ毎週1本購入しているウイスキーたちの中から、これは本当に美味い!!って思ったベスト3を勝手に選ぶのが「ボトル of the year」の金・銀・銅賞。次に、ボトルのデザインが単純に超おしゃれだったって1本に送る「デザイン of the year」。そしてボトルを自分では買ってないけど、バーで飲んだものの中で一番GOODだった1杯に送る「グラス of the year」。ってことで早速発表いきます!!

まずは今年のボトル・ノミネート(ボトルを購入したものたち)。

<Single Malt>
The Macallan 18年
The Glenlivet 18年
Tobermory 10年
Tomintoul 33年
Ancnoc 12年
Glengarioch 12年
Strathisla 12年
Oban 14年
Cragganmore 12年
Tullibardine 1993
Benromach 10年
Glenkinchie 12年
The Arran Malt 10年
Bunnahabhain 12年
Bruichladdich Scottish Barley
Aberfeldy 12年
Inchmurrin 15年
Aberlour 10年
The Glenrothes Select Reserve
The Glendronach 18年 ALLARDICE
The Secret Treasures Strathisla 1998(Bottled Sept.2007)
Laphroaig Quarter Cask

<Vatted Malt>
The Six Isles

<Blended>
White Horse 12年
John Player Special 15年
Grant's
The famous grouse celebration blend, decanter
The Naked Grouse
Black&White
The Famous Grouse Islay Cask Finish
The Famous Grouse Aged 12年 GOLD RESERVE
The Black Grouse
Label5 12年
The Black Grouse Alpha Edition

<Irish>
Connemara

<Japanese>
響 12年
Super Nikka
響 JAPANESE HARMONY
余市 Non Aged
宮城峡 Non Aged
Black Nikka Deep Blend
知多 The Chita

計42本。中にはチビボトルも含みますが、まー今年もよく呑んだ。

◆ボトル of the year 銅賞
「Strathisla 12年」

写真の左から2番目。シーバス・リーガルのキーモルトの一つだそうです。これを呑んだ当時の僕のコメント。


「アイラ」という名が付いていますが、アイラ島とは関係なくスペイサイドの蒸留所。見事なまでのリッチなスウィート感。これは誰が飲んでも美味しいというであろう「ザ・スペイサイド」って1本。背が低く丸いボトルに表現されているように、角が取れてシンプルで、口当たり、味、余韻すべてパーフェクトなウイスキー。初めてシングルモルトを飲むという人に是非飲んでもらいたい。「ウイスキーってこんなに美味しいんだ!」って思ってもらえるそんなやつです。


最近、Strathislaのボトラーズもの「SECRET TREASURES Strathisla ストラスアイラ Single Cask 1998 (Bottled Sept. 2007)」ってのを飲みましたが、このボトラーズものは「リンゴ」の風味がとても際立っていました。それに比べて、オフィシャルの12年は、リンゴっぽさも十分に感じさせつつ、全体的なバランスがとれた口に入れるたびに、新しい味や風味の発見がある、そんな素敵な一本に仕上がっていると思いました。


◆ボトル of the year 銀賞
「The Glenrothes Select Reserve」

スペイサイドのシングルモルト。ドライでフルーティな口当たり。官能的な余韻がとっても長く続く。一言で言えば「艶やかな」ウイスキーって感じ。色で言えば「白」かな。


酔ってたんでしょうね。なんか言葉遣いが変だ笑 しかし、このウイスキーの美味しさは本物。「官能的な余韻」と言ってますが、本当にいやらしい、Sexyな舌触りと味、余韻なんです。そしてそれが長く続く。忘れられない一夜って感じです。これでNon Agedとかおそろしい。あまりに忘れられなくて、先日東京のバーでこの蒸留所の別のボトルを呑みましたが、バーで呑んだ分はシェリーが強く主張していました。しかし、そのSexyさはやはり健在で、この蒸留所のエロさとその品質維持の高さを感じさせます。





◆ボトル of the year 金賞
「The famous grouse celebration blend, decanter」

スコットランドで一番愛されているブレンデッド・ウイスキー「ザ・フェイマス・グラウス」さんのちょっと贅沢な一本。なんでもマスターブレンダー Gordon Motionさんの最初のブレンドだそうです。それを瓶ではなく陶器に入れた代物。箱も紙で出来たマグネット付きで写真のようにぱかっとできる仕様になっていて、高級感が漂う実際の味もバランス感覚抜群の甘みと力強さ、そして長い余韻と後口にちょっぴりスパイシーさも加わる素敵なウイスキーです。ブレンデッドといえば、大好きなJohnnie Walkerがやはり自分の中では重要なシリーズですが、このThe Famous Grouseシリーズ。これが新しい主流になりそうな予感です。



僕の人生でここまでおいしいブレンデッドは、それこそ指折だと思う。キーモルトであるハイランドパークとマッカラン、どちらの良さも抜群のバランスで表現されて、楽しくて仕方がない。それでいて、心穏やかなひと時を演出してくれるこの安定感。The Famous Grouseシリーズに出会ってからというもの、自分の中でのブレンデッドウイスキーの主流が完全に変わってしまった。これまで主流だったJohnnie Walkerシリーズは一通り呑んだからということもあるにはあるけど、今年はついに1本も買わなかった。バーでは2・3回呑んだけど。それぐらい、The Famous Grouseは僕にとって大きな事件。ボトル of the yearの金賞をこの12月は本当にずーっと悩んでいたけれど、やっぱり自分の感覚に嘘はつけずという結果です。見返してみると、このデカンタを含めて、今年買ったブレンデッドウイスキー全11本中7本がThe Famous Grouseシリーズ。我ながら贔屓が過ぎる。



◆デザイン of the year
「Bruichladdich Scottish Barley」

とにかくオブジェになる。
Bruichladdichシリーズは普通の瓶づめではなく、陶器(?)のようなものに詰められている。その中でも今年購入したこのScottish Barleyは水色を基調としたボトルで、おしゃれ以外の何物でもない。来年はぜひ、Islay barleyやPort Charlotte、Octomoreも飲んでみたい。ちなみに、当時のコメント。

再びアイラの蒸留所。これでアイラ島の現存する蒸留所のものは一通り、1本は飲んだことになります。閉鎖されたPort Ellenは、いずれ必ず飲んでやろうと思ってますが。さて、このブルイックラディさんでも今回のは"Scottish Barley"という名前で、「スコットランド産の大麦だけを使用」した代物。他にも「アイラ島の大麦だけを使用」した"Islay Barley"なんてのもあります。この二つのシリーズの共通点は"UNPEATED"ピートなし!!アイラ・モルトの特徴「歯医者の匂い」の根源であるピートを使っていないというもの。ってこともありすっきり飲みやすい。ですが、度数が50度。通常40度以上といったところなので、回りやすいことはご想像の通り。このブルイックラディさんは他にもシングルモルト・ウイスキーのシリーズ"Port Charlotte"や一番煙臭いということで有名な"Octomore"なんていうシリーズも作っていてなかなか面白そうです。今後もお世話になります!!



◆グラス of the year
「Royal Household」
東京のバーで5月とこの12月に呑んだブレンデッド。

でました。贅沢ブレンデッド・ウイスキーの定番品。ジェームズ・ブキャナン社さんが提供する「英国王室の酒」。世界でも3箇所でしか飲むことができないとか。英国王室と昭和天皇との友好な関係により、世界で日本でのみ一般販売が許されているという逸品。バーのマスター曰く、「めでたい時に飲むお客さんが多い酒の代表」になっているらしいです。昔はバランタイン30年がその役目だったそうな。飲みやすく、絹のような上品な舌触りと、とっても長〜い余韻。「浸れるウイスキー」です。これは是非、まるまる1本買って飲んでみたいなー。


前回もこちらのバーでいただいた一杯。個人的に神格化されつつある銘柄。スタンダードっていやあスタンダードな、まさに中道って感じ。しかし、この平均台をまっすぐ歩けるバランス感覚はやっぱりそのブランディングに相応しい内容だと思う。扱っているバーでは飲まないと終われないそんな逸品。


これらのコメント通り。もうこれ以上の説明は必要ないです。とことん美味い。
やっぱり、ブレンデッドが好きなんだなー。

ということで発表はここまで。
最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました。

また、今年もブログともどもありがとうございました!一応、ブログの更新は年内はこれで最後です。2016年にまたお会いしましょう!!みなさん、よいお年を!!

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